医師募集を探している皆様に、引き続き発展途上国の医療問題について、少しお話をしておきたいと思います。
海外勤務と聞けば耳障りは良いかもしれませんが、実態としては先進国と呼ばれる国、発展途上国と呼ばれる国、それぞれに問題を抱えているような状況があります。
もしそういった地域を検討するのであれば、事前に現地に関する情報を十分に入手しておくことをお勧めします。

それは、偏った知識によるイメージでは現地に行った後に後悔をしてしまう可能性も十分にあるからです。
それでは、今回は発展途上国として知られる地域の中より、代表してアフリカの事情をご紹介しましょう。

アフリカにおける様々な医療上の問題

アフリカの中でも医療がある程度発展している地域をあげるとすれば、ナイロビはどうでしょうか。
その医療レベルはアフリカの中では高いものとされますが、もちろんその他の医療先進国のような対応等を期待することはできません。

例え緊急の外来であっても待たされる、保健医療が確立されていないんため、病院にかかる場合には前払いを要求されますし、 クレジットカードが通用しない病院も多数あります。
そのため、現金を持ち歩くことが必要になるのですが、 皆さんもご存じの通り、この地域は基本的に治安があまりよくないため、現金を持ち歩くことに関しては若干の抵抗も感じられるでしょう。
貧国と言えば聞こえは悪いのですが、発展途上国の多くに関して医療問題をあげようと思えば、治安の悪さというのも一つのポイントとなるのです。

その他に代表的な問題として指摘されているものを挙げるとすれば、まずは決定的な人材不足。
医療を提供できる十分な場所が限られていること、 もちろん機材や薬剤といった物資面における不安もぬぐえません。
衛生面における環境の劣悪さHIV等による感染症の問題などもあります。
このように、医療に関するインフラを整備していくためには、かなり多くの課題が残っている状況なのです。

実際、現地で十分な医療を受けようにも、画像診断を行おうと思えばレントゲンしかなく、患者さまだけでなく、 医師としてもこれまでに学んだ知識の多くが全く活かせない状況になるでしょう。

アフリカと言えば、専門医とMO(慢性的医師)と呼ばれる両者の間には大きな収入の差があり、具体的にはおよそ10倍近い差となることもあります。
日本では比較的スマートに取得できる専門医の資格も、ケニア等で取得するのは非常に困難であるため、MOに甘んじている現地の医師は多いと聞きます。
このような現地の事情もあり、より複雑な状況となっているのです。